好酸球副鼻腔炎

HSPの気質を持ち合わせている自分にはいわゆる五感が敏感である。常に周囲の何気ない変化に気づき、些細な物音に反応し、刺激的な食べ物は苦手、肌は敏感ですぐに反応を示す。

この中で唯一私が鈍感であったのは嗅覚でした。余程強烈な匂いで無い限り全くというほど匂いを感じずに生きていました。年月を重ね30代後半を迎えたところ、急にくしゃみや鼻水が止まらなくなり、これはもしや私の人生に無縁であると思っていた花粉症ではないかと思い初めて耳鼻咽喉科を受診しました。

アレルギーテストを行った結果、3種類程のアレルギーがあることが判明、とうとう一生付き合うことになるであろう花粉症デビューとなった訳です。と、同時に鼻の中(もっというとおでこのあたりまで)に鼻茸と呼ばれるポリープがびっしりと出来ていることがレントゲンにて判明。これが今まで匂いを感じることが出来ず、睡眠時に鼻づまりと勘違いしてきた原因だったのです。自身としてはこれが当たり前だと思っていた中で(これが内向型HSPの特徴?)先生から「よくこの状態で耐えてきましたね 全く匂いを感じなかったでしょう」と言われる程のことでしたので紹介状を書いてもらい、手術を行うことになりました。

手術は無事に成功し鼻通りは世界が変わるほど変化しました。時に起きていた頭痛も解消、もちろん匂いを感じることが出来るようになったからです。これでこの症状からは逃れられると思った訳ですが・・・取り除いた鼻茸を確認したところ「好酸球副鼻腔炎」であると診断されました。字面を見た時はなんだか体にとってそれ程悪くなさそうな・・・と思った記憶がありますが、実は指定難病に指定されている病気なのだそうです。なぜかというと完治させる方法が今の段階では無く、再発の可能性があるというものでした。それを聞いた瞬間、また再発してこの手術を受けなければならないとしたらどれだけまた辛い思いをしなければならないのかという強いショックを受けました。

現在は術後経過は順調で(通院もしないほど)鼻通りは快適です。ただ何事も自身が抱えている不安や疑問は早めに解決向けて動くことが大切であると感じました。今の世の中、情報はすぐに得られるご時世です。また匿名であっても、顔を出さなくても、声を出さなくても答えてくれる世の中です。自身が恥ずかしくて他人に話せないことであっても解決の道筋はあると思います。最後に勝手に重い感じにしてしまいましたが、今どん底にあってもきっと良くなると思って生きていきましょう。

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